コラム 

2005年2月

 

 

美の追求 〈リアルビューティ〉 

          
=DOVE広告より=

 

 ロンドンの長~い地下鉄のエスカレーターに乗っていると、最近良く目につく、そしてとても気になる広告があります。あらゆるタイプの女性が堂々とポスターから微笑みかけます。ある人はシワだらけだったり、体中そばかすだらけだったり、胸がほとんどなかったり、ふくよかと言う言葉には収まらない大柄な人だったり。皆、白雪姫ともスーパーモデルともかけ離れた普通の人たちばかりです。でも、どの人にも共通して言えるのは、欠点と思いがちなそれぞれの個性を自分の『アイデンティティ』として暖かくはぐくみ、ピカピカ輝いている様子が伝わります。これは本当の美を追求しよう、というキャンペーンを行う、石鹸で知られるDOVEの広告です。この広告を見る度にすがすがしい思いに浸ります。

 

左の写真の女性、アイリーンはロンドンに暮らす95歳のおばあちゃん。『90代の友達は沢山いるけれど、その中では一番良く見えるかしら。今まで自分を美人だと思ったことはないけれど、今は美しいと感じるわ。』 シワがあっても、前向きに幸せに生きて来た年輪が美しく刻まれています。中央の写真は22歳のレア。そばかすがあるからこそ、いつも人から一目置かれ、人と違う平凡でない自分が大好きだとか。右の写真は34歳のエスター。『今まで胸が小さいことをあまり気にしなかったけれど、今では逆にとっても気に入っています。自分の唇も好きだし、他に沢山好きな部分はあるわ。ものごとをネガティブにみて時間を無駄にするなんてもったいないじゃない?』

 

DOVE社は『本当の美』について10ヶ国に渡り計3200の女性たちにアンケートを行いました。その調査によると、自分を美しいと思う人はたった2%にすぎず、魅力的と思う人ですら9%に過ぎませんでした。世界の3分の1の女性は何かしら自分の体重に不満を抱き、悲しくも59%という最悪の自己不満度を記録したのは日本でした。ちなみにブラジルは37%、イギリスとアメリカはそれぞれ36%、そしてアルゼンチンは27%でした。日本人は自分に満足していても、あまり声高らかに自慢しない、という奥ゆかしいお国柄が影響して、このような結果が出たとも考えられますが『何故?』と驚かされます。モデルやマスコミなどの影響で、ある特定のタイプの女性のみが美しい、と見なされる傾向は存在しますが、持つ必要のない不満を抱いているとしたら、とても残念なことです。

 

世界の女性はあまり自分のことに外見的に満足していない、としながらも『本当の美の要因』とは何かという質問に対して、外見的魅力と並んで幸福、親切心、知識、威厳、愛情、真正、自己実現という要素も挙げられました。

 

95才のアイリーンにしても、そばかすに覆われたレアにしても、マスコミが決め付けるような外見的美しさを持っていないかもしれません。でも、とても魅力的だと思いませんか。自分をしっかり受け止め、マイナスをプラスにするほどの自信と満足感に溢れています。人の真似をするのではなく、ユニークな自分を大切にしている人たちです。だからこそ、私達を嬉しい気分にさせてくれるくらい輝いています。

 

私も私なりにいつも輝いていたいな、と思いつつ故障や遅れの耐えないロンドンの地下鉄で、元気の出るこのポスターを見るのが楽しみな今日このごろです。

 

 

ご予約、お問合わせの方は以下までご連絡ください:

Tel/Fax: +44 (0)20 8458 4597

プレス
ニュース
プロフィール
お問合わせ
 
何も言わなくても... ...あなたのイメージは語ります
リンク | サイトマップ | お問合わせ Ó2005-2008, Talking Image, All Rights Reserved